1.「迷い犬」
上海市の人口は1700万人。市の中心部には1000万人の人々が住まいします。
上海に関わる報道や情報は、日本発のほうが、一ひねりしてあり映像も写真も面白いと思います。その中で当方がお伝えする上海情報の特徴をあえてあげれば、鮮度と独断。政治も経済にもほとんど触れず路地裏、街角情報の断片をお伝えいたします。中国経済の今後の行方はこの文章を読んでも何の役にも立ちませんが、大きく歴史と国が変わる、そのハザマの面白さは是非お伝えできればと思います。粛々としたスタートの第1弾は「迷い犬」。

現在、上海のブームのひとつにペットブームがあります。生鮮食料品を扱う農貿市場(ノンマオシージャン)とともに花鳥市場(ファーニャオシージャン)があり、この市場で取り扱うペットの種類は、大型市場で一例をあげますと、セントバーナード、シベリアンハスキー、ポインター、コッカスパニエル、ゴールデンリトリバー、ポメラニアン、チワワなどなど、これに雑種が加わり、豊富な犬種が揃います。子犬の値段は日本円で10万円以上のものがあれば、5000円と様々です。ここでは血統書を貰えるわけではありませんので、飼い始めた小型犬ポメラニアンが7kgを超える中型犬になってしまったりすることはざらにあります。

犬を飼えることは、ステータスの象徴となります。
市内中心と周辺部では毎年の更新の金額が違いますが、犬を買い続けるには15000円の登録料が必要となります。毎年登録更新時には、犬の写真を用意し、狂犬病の注射を打ちその後、許可証が交付されます。可愛い犬には、「どこで飼ったのか、幾らで買ったのか」声が掛かります。値段は必ず聞かれます。

先日、住まいするアパート内で飼われていた小型犬の「 」が、見知らぬ人に持ち逃げ?された事件が起こりました。写真には、「この子は私の家族です。情報を下さった人には謝礼をさしあげます」と記入されています。何と3週間後にこの「」は無事、飼い主のもとに戻ってきました。家出歴3回のある「 」は、現在散歩中はいつも首輪と散歩紐が定番となっています。

お金持ちの愛玩犬の可愛がられようは、並大抵ではなく、シャンプーとカットで日本円で4000円の犬専門美容院があります。ちなみに、わたくしの行く床屋は350円です。

同じ犬でもはっきり明暗が分かれるのは食用犬です。食の都、広東省広州では、「香肉」とよび寒い冬に食べると体があったまるだけではなく、体から良い香りが滲みでるとまで言います。濃い中国醤油で煮込んだ肉を食したことがありますが、特別美味しいものでもありません。犬を食べた人のところには、犬が近づかないと聞いたことがありますが、自宅の7kgを越す大きなポメラニアンは、いつもと同じように、機嫌よく、出迎えてくれました。

再見!


白酒大王(中国語名:バイジューダーワン) 略歴

広東省広州市に3年住み、現在は上海在住。怪しげな中国語を操りながら、ガイドブックには決して載らない、市場や路地裏探訪をなによりも好む。大食い。甑岳聖海師と小学生時代に机を並べたと言われる。