今月のコラム >> 記事詳細

2009/11/29

加持祈祷とは(2)

| by:kanri

加持祈祷に「おまかせ」する事は一見信仰深い行為のようではありますが、向上心を持たず己の分も省みずに、神仏に祈っても、願い事は聞き入れられるものではありません。

「至誠天に通ず」と言うように、摩訶不思議なご利益は確かに存在します。しかしそれは、信仰と一体のものであり、道理や理屈に適ったものでなければなりません。そのようなものが無くして、何回加持祈祷をすればよいのか云々などと言われても対処しようがありません。
加持祈祷とは何も特別な事ではないという事は、すでに「加持祈祷とは」(2005-5-4)で述べたとおりです。実際、加持祈祷に頼らなくても、商品がヒットしたり、優秀なセールスマンやパートナーが現れれば商売は繁盛します。必死に勉強をすれば合格出来るものです。病気も妙薬が手に入ったり、スーパードクターに出会ったりし快方に向かう例がほとんどです。当たり前の事と言えばそれまでですが、信仰がある者であるならば、こうした事に神仏の加護を感じるものです。これを「順世の法」といい、信仰の糧として更にその信仰を深める事に繋がります。
こうした導きが得られる事こそが、本物の信仰のご利益なのです。神仏のご利益とは、人間の都合のよい事ばかりではありません。願いが叶わぬ時は、自分の信仰のあり方を問い直すよい機会と考えるべきです。常に考え、学び、向上していく姿勢があってこそ、信仰の喜びが得られるものなのです。「祈り」の力を得たいのであれば、まずは己を正す事です。そうなれば、他人から拝まれるよりは、自分で祈る方がよっぽど効いてくるというものです。


19:27