第7回

採燈護摩の最後に、行者たちは発心、修行、菩提、涅槃という4つの門をくぐり、未来世へ向かいう。行者たちは天上界の領域に入る事になります。祝いの席では高砂が謡われる。その際に囃されるのが「ヤッホー」という掛け声だ。ヤッホーの語源には、二つの意味が指摘されている。弥宝歳(弥生の「や」、宝、歳と書いてヤッホーと読ませる、宝の歳を祝う意味。もう一つは、弥は同じで、続いて「破る」と書いて「はう」と読ませる、輪廻を破る呪術的な意味だ。いずれにしても、アルプスのヨーデルの中にある「ヤッホー」が修験の世界の言葉と同じなのは愉快でもある。



勤行の様子
 
「平成15年羽黒修験秋の峰」取材原稿(部分)より 

映像内容(要旨)
鳴子
 
 

三の宿入りを祝い道場では鳴子という儀式が行われる。
昔は延年の舞とも呼ばれ昔は能が舞われた。
この鳴子は天の行。

行者地獄から天界へと舞い上がった行者たちは高らかに喜びの声を上げる。
杯を酌み交わす行者 
 

行者SE
「やっほー」

闇夜を歩く行者
 
 
 
 
 

三の宿は行者たちが出生を控え胎内で精神的な悟りの行をする期間だ。

「四聖の行」と呼ばれ、教えを聞き覚る「声聞」、独りで悟る「縁覚」、
その悟りの喜びを他人に与える「菩薩」、そしていよいよ最高の悟りに達する「仏」となるのだ。
足の達者な行者は鳴子が終わると直に三鈷沢に向かう。
往路○○キロ、不眠不休の強行軍だ。

バスで三鈷沢に向かう 
 
 
 

女性や老人、足に自信がない行者は
翌朝用意されたバスで三鈷沢に向かう。
三鈷沢は開山・能除大師が最後に修行した地で
三鈷沢大悲遍照如来を感得したとされる秘所だ。

沢渡り
 

赤沢は三途の川だ。

この流れを越え、異界である聖地へ赴き出生の為の霊気を得るのだ。

急斜面を登る行者 沢を渡り、山を越え、急斜面を登りやっとたどり着く
三鈷沢での読経 

この地を踏める事を感謝する行者たちの姿があった。